【レポート】2019年地方統一選をネット運動で当選したYouTube活用事例

2019年4月21日に行われた地方統一選。

今回、福岡県古賀市議選(市議会議員選挙)において、従来とは全く違う方法で選挙当選したという事例ができましたので、ご報告します。

特に今回は、

・選挙活動費を通常の3分の1以下に抑え

・政党支持なし

・後援会事務所発足なし

・ネット選挙活動の実施

というこれまでの大きな常識の真逆を動きました。

今回の選挙活動においての流れや気づきなどを活動史としてまとめてみました。

選挙で票を集めるためには

市議選と市長選の戦い方は異なる

今回は、市議会議員選挙(市議選)で当選するには?ということで考えていきました。

市長選や県知事選は、1名のポストに対して当選を目指します。

しかし県議選、市議選は、複数人数が当選しますので、戦い方が市長選とは異なるんです。

今回の福岡県古賀市議選では、23名の立候補者がいまして、当選人数は19名。

つまり、19席の椅子を目指して選挙活動を行って、当選を目指します。

組織票とは

組織票とは、選挙の際,ある特定の候補者の集票能力を高めるために,その候補に投票するように組織ごとにまとめられた票。日本では伝統的に,自民党の候補者は後援会を持ち,後援会が地元 (選挙区内) の消防団,青年団,婦人会などを組織ごとにまとめて各々の組織のメンバーほぼ全員の票を集める戦術をとってきた。 (コトバンクより)。

「企業ぐるみ選挙」も組織票づくりの一形態である。それはある企業の上層部がある特定の候補の支持を決めると,従業員全員にその候補への投票を促したり,ときには強要する形をとって,組織票づくりをするものであるが,近年批判の対象になっている。

今回の選挙でも、特に共産党はこの組織票を綺麗に分けてきた。

共産党からは3名の立候補者がいて、組織票が1000だとしたら、票を3等分して、このグループは誰に投票する、という戦術が立ち上がっていた。実際に開票してみると、よく組織ができているなと感心してしまうほど。

浮動票とは

選挙のたびに投票する政党や候補者を有権者が変える未確定な票をいう。固定票は票田として票読みがしやすいが,浮動票は地盤などで固定されていないので,個々の選挙時における国の内外の状況や選挙運動の戦術によって投票先が変る。政党や候補者にしてみれば,選挙運動でいかに浮動票を集めるかが選挙の勝敗を握る鍵となっている。(コトバンクより)

ある程度の組織票を集めることは、やはり大事。しかしどこにも属さない人たちの票の数もシェアは大きい。この浮動票の人たちは、「誰に投票すれば良いのか?」がわからない人たち。

かくいう私も以前は選挙に対して、誰がどんな公約を掲げているのかも把握できていなかったですし、選挙の投票に行った際に、「この人の名前よく聞く」という理由で票を入れたりしていた。

この浮動票の人たちは、大体こういう行動をとる。

①よく聞く名前の人に投票する

②他の人に聞いて、あの人が勧めていたから、という理由で投票する

③自民党、民主党など当たり障りない等に所属している人に投票する

④若い人は何か変えてくれるのではないか?と期待して若い人へ投票する

⑤選挙に行っても誰に入れればよいかわからないので、選挙に行かない

こういう人たちは、実は非常に多い。

「選挙に行こう!」というテレビ広告を見かけることもあるが、

「行って誰に投票すれば、どうなるのか?」が見えないため、

これをもっと市民に伝わるようになれば、投票率もあがり、若年層も投票に行くようになり、選挙も活発化するのではないだろうかと思う。

選挙で拭えないしがらみ

選挙で勝つためには、党推薦というものがある。しかし、ある党の推薦を受けたからといって絶対に票が集まる、勝てるという保証はない。またその所属した党とは、当選後はほぼずっと関係を保つ必要がある。そうしないと2期目以降の推薦がもらいづらくなので厳しくなるのも事実です。

政党に所属

例えば自民党からの推薦があるとすると、今でいうなら与党であり、安倍首相傘下なので、非常に強力なサポートが手に入る。上記でも記したように、組織票を獲得することは非常に大きいメリット。

しかし、政党推薦ということになれば、その政党の言うこと、方向性は絶対になりかねない。一人では力はないけれど、党推薦があるから当選する、ということはよく聞く。よく芸能人が選挙に出馬し、当選しているのを目にする。かれらが無所属であることはほぼない。言い方に語弊がないようにしたいが、その政党の議決権数を得るために、今人気もしくは人気だった芸能人・有名人を起用している可能性も少なくない。

本当に自分が政治家として成り上がっていきたいのであれば、政党の力を借りるのも一つ。しかし、特に政治に思いがなく、うまい話で推薦をもらって当選してしまったら、後から大変になるので、安易に立候補するのはどうかと思う。

当選しなかったら次は厳しい

あえて厳しく書いたが、当選しなかったら政党の議決権が減るので、今後のサポートは非常に薄くなると思われる。

現に選挙に当選すれば市(県)議会議員としての地位を獲得するわけだが、落選してしまうと無職となる(他の仕事をしていない場合)。もちろんずっと応援する政党も存在するので、必ずではないが、発言権、決定権を持っている人と持っていない人、どちらを優遇するかと言われれば、今のご時世、もちろん権利がある人を支援する人が多い。

実は今回、特にこの地区の市議選では、たった2票の差で勝った人もいれば、負けた人もいる。

450票と448票。

実に2票差。

しかもその次は1票差。

実に今回の選挙では、2、3票の差の違いで、当選したか落選したかが決まった。

1票の差はこれほどまでに重いのかと、この開票結果を見て実感した。

必ずやっておくべき選挙活動

話は選挙活動に戻していくが、そもそも選挙活動にはどんなものがあるのか?よく目にするものをあげてみる。

朝、夕の駅前挨拶活動

実に地味な活動だが、特に朝のチラシ配りは重要。私も手伝いでチラシ配りをさせていただき、この地域に住んでいる人たちの顔を見ることができ、非常に気持ちが良かった。

ここで一つ思ったことは、選挙権がある人だけに声かけをしている候補者は、まず当選してほしくない、とも思った。選挙権があるから声をかけるのか?それは違うと思う。

特に今回私がチラシ配りをしていて、高校生にも積極的に声をかけてみた。すると、大人よりも元気に「おはようございます!」とあいさつが返ってくる。逆に大人は下を向いて無表情。大人たちがイキイキとして毎日を過ごしていたら、もっと明るい街になるだろうし、もっと素敵な世の中になるのにな、と思った。

駅で挨拶をするのは最初恥ずかしさはあったが、本当に気持ちがいい。たまに声をかけてくれる方もいて、こちらもがんばろうという気になる。

一見、地味な活動という印象があり、効果があるかわからないからやらなくていい、と思っている人が最近多くなってきたが、他の選挙プランナーとも話をしていると、この地道な活動が一番効果があり、非常に大きな印象を与えるという。

街頭演説

朝の駅前挨拶が終わったら、街中に飛び出して選挙活動です。

実は今回、立候補の竹下さんは、告示直前に足を怪我していた。全治1ヶ月ほどと言われ、歩くのもギブスをしていたほど。

しかし、自分の足で回る、と決めていたので、自転車を毎日漕いで、ほんとに隅々まで挨拶や演説をしていった。

「こんなところでやって意味あるの??」と側から見ると思われるかもしれない。だけど、田舎で人がなかなか来ない場所だからこそ、一緒に頑張っていきましょう!という気持ちが伝わってくる。

挨拶をしていると、思いがけない収穫もある。それは、地域の人の温かさ。

「頑張ってね!」と言っていただく度に、この方々の期待を背負っているんだな、とか、この人たちの生活をよりいいものにしていかないとな、と使命感が出てくる。

厚い握手をかわし、1週間の選挙活動を、1分たりとも無駄にしない姿勢、その背中が大きく見えた。

後援会発足

通常は選挙の後援会として大人数を集めて支援者を求めるのが一般的です。しかし今回は、後援会を集めずに、繋がっている人脈でほぼ勝負した。前市長ということもあり、現市長、地元衆議議員、元全国市長会会長からも声援をいただき、ここからスタートした。

事務所は1部屋のみ。

出陣式

立候補者の締め切りが終わり、市役所で手続きを済ませたら、1週間の選挙活動が始まる。

市役所から戻ってきたら、早速出陣式!

といっても、講演会は発足していないので、駅前で5分ほど話をしてポスター貼りにいきます。

有志が集まって、みんなでがんばろう!と話をして、最初は10名もいなかったのに、この日から人から人へと想いが伝わっていくことになる。

掲示板ポスター貼り

選挙ポスター掲示板に貼る順番は、告示当日、市役所にてくじ引きを行い、番号が決まります。

今回はなんと1番!最も目立つ位置を獲得しました。

掲示板の場所を地図で確認

立候補者自らがポスターを貼る。ポスター貼りの時も、市民の方々から声をかけていただき、頑張ろうとより一層心に誓います。

選挙カー

実は今回は専門の選挙カーは用意しませんでした。

車は?といえば、「応援するよ!」と自ら応援会長に名乗りをあげていただいた、なんと88歳の方が自ら運転していただき、それが選挙カー替わりです。

軽自動車を使って、地道に地域を回って挨拶をしていった。

使ったものは、軽自動車1台と拡声器のみ。

出会った方と握手をしたり、チラシを配ったり。ほんとにこれだけ。

でも、この小さな挨拶周りが、地域の信頼を得ることに繋がると、確信しました。

写真は、途中でお茶をいただいたときの一枚。

「ちょっと飲んでいかんね!」と地元の名水で淹れていただいたコーヒーを一杯。

こういう心遣いが本当に嬉しいです。

ネット選挙活動で浮動票を集める

昨今話題になったネット参謀

四国・松山のアフィリエイターが専業主婦を県議会議員に当選させた、という特集記事がYahoo! ニュースにとり上がれました。

私はこれを見て、「ネットの威力」を改めて感じました。

このネット選挙活動ですが、ただ闇雲にSNSをしたりブログを書いたりすれば良いわけではありません。もちろん戦略を立てて、どうしてネットを活用するのかを仮説検証していきます。

そもそもネット選挙が注目したきっかけ

2014年、ネットビジネス業界で家入一真さんが切り込んだことがきっかけ。家入さんは、元ライブドア代表のホリエモン世代の一人。この選挙では負けたが、従来の選挙活動だけをしていた候補者からは、ダークホースになると恐れられてもいた。テレビにも取り上げられていたので票が集まるのはないか、と噂されたが、結局舛添要一さんが当選。しかし、ここからネット選挙の規約も作られていき、整備されていくことになる。

2016年には東京都知事・小池百合子さんが、ツイッターを活用して話題になった。

他の候補者もネット活動をしなければ!と思い、Facebookやツイッターをしていたが、小池さんのツイートは評価が集まった。

ツイート数、リツイート数で一時他の候補者に負けていたようにも見えたが、小池都知事らしい言葉の使い方、都民の使う言葉などを巧みに操っていたと、今となればこれも戦略だったのか?と思う。

こういうネットを活用した情報発信も、立候補者だけではわからないし、なんせ立候補者は忙しい。それを支えているネット担当者や参謀が必ずいたはずだ。

ネット選挙活動で出来ること・できないこと

インターネットなら何でも使える!というわけではない。ここはルールがあるので必ず抑えておくべきところ。

公明党のサイトより引用

実際に「これはどうなの?」というものは、問い合わせ先がありますし、または選挙管理委員会に聞くとわかる。

私が行った地区、福岡県古賀市では、ネット選挙の規約を管轄している議員さんがいらっしゃったので、できる、できないの判断がしやすかった。

ネット媒体のアクセスが伸びる日にち

各立候補者は公約を掲げたホームページを作っているわけだが、ホームページなどにアクセスが伸びる(ホームページに見に来る)日は、偏っている。

選挙活動は約1週間。

アクセスが伸びるのは、ズバリ告示日と投票日。

間の日はあまり閲覧数がなく、やはり情報が出た初日と、いざ投票するときに、「この人はどんなことを掲げているのか?」と見る人がほとんどだという集計データも取れた。

ネット選挙活動で緩和してほしい制限

個人的にネットを活用して、情報を拡散させていくために、Facebookやインスタ、ツイッターももちろん良いが、

一番は「ネット広告」を使えるともっと良いと思っている。

ネットが見られるのは、大きく2つのパターンに分かれる。

1つ目は、何か情報を探している時。

今回でいうと、「誰が立候補しているのか」。これはGoogleやYahoo! で調べる。

そして2つ目は、何となくスマホをいじっている時。

これは単純に暇つぶし、時間つぶしなどでぼーっと見ている時。実はこの「何となく」というのがキーワードでもある。

テレビというのは、何か番組が観たくてつけていると思うが、その間にCMが流れる。このテレビCMも、「調べたいから」という意識して情報を取りにいっているわけではなくて、「なんとなく」つけているから見ているだけ。

でも、このCMというのはインパクトがあって、

「タンスに???」

と言われたら、

「タンスにゴン!」

といってしまうほど、無意識に植えつけられる。

この「無意識」レベルで選挙の立候補者もアピールできればいいなと思うわけだが、

これができるようになったら、政治資金力がある人が独占してしまうから、規制しているのかもしれない。

個人的にはFacebook広告やインスタ広告を使って、露出を高める活動をするのがベストだと思う。

これは選挙への関心を高めることにもつながるからだ。

(立候補者本人はネット広告はできないが、党本部であればネット広告は可能)

なぜネット選挙活動が盛んではないのか

ネット選挙活動に取り組もう!と思っている候補者は多い。だけどほとんどの立候補者がネット選挙をしていない。

今回の選挙でも、23名の立候補者がいたが、私たちを除いて

ツイッターをしている人・・・2人

YouTube・・・0人

だった。

この圧倒的にガラ空きなところを、ズバリ戦略つけていった。

しかし、なぜ皆ネット選挙活動をやらないのか?それは大きく4つの理由があると考えられる。

WEB専門の担当者がいない

ネット専属の担当者を抱えていない、ということが一つある。ホームページは選挙広報媒体として必要なので外注に簡単なページ作成を依頼している人がほとんど。しかし選挙が終われば放置状態であるし、ホームページを作って終わりにしている人ばかりなので、有効活用できていない人が大半。

WEB専属の人を雇うのは難しいだろうが、スポットとしても戦略を組み、常に情報を更新していく人を確保していくことが、ネット選挙活動を成功させるポイントにもなる。

そもそも良く理解していない

ネット選挙で何ができるのか、何をしたらいけないのか、そのことがわからない候補者がほとんど。もちろん立候補者が全部知る必要はないが、参謀となる人がいれば、こんなことをしよう!といろいろなことができる。

しかし、ネット選挙活動って何があるのか、どんな効果があるのかを理解していないことが多く、この可能性を知れば必ずしたくなる戦略である。

重要視していない

ネットは誰も見ない、と勝手に思っている人もいれば、投票率が高い高齢者層はネットを見ないだろうから重要としていないこともあげられる。ただし、今では60代、70代の人もスマホを持っている時代。パソコンはしなくてもスマホやタブレットでみることもできるので、情報収集するものが新聞。口コミ以外にあるとしたら、明らかにインターネット。

今は調べることに慣れている高齢者も多いので、「見ていないだろう」と安易に見ないふりをするのは、特に浮動票を見過ごしているのと同じだと考えられる。

何を書けばいいのかわからない

ホームページやFacebook、ツイッター、YouTubeなどをやろう!と思って、アカウントの解説などをするまではいいが、さて何を書けばいいのか、発信すればいいのか?がわからずに着手していない人が多い。

もちろんやらないよりはいいが、情報発信しないと届けるものが何もない。

何を発信すべきかは、よく考えると見えてくる。

例えば、

・なぜ今回立候補したいのか

・当選してどんなことをしたいのか

・そもそもあなたが誰なのか

・なんで他の人ではなくあなたなのか

ということ。

もちろんただの発信だけだと意味がないですが、そこに戦略がのっかると、

非常に効果の高いものになる。

通常の選挙活動費の3分の1以下で当選した必要最低限のもの

ここでは、選挙活動で最低限必要なものを取り上げてみる。通常は100〜300万円かかるところを今回は3分の1以下のコストで全部行った。

もちろんこれ以外に一般的に必要なものと考えられているものはもっとある。しかし、ミニマムで必要なものはこれで十分だったので紹介することにします。

公約

選挙広報への掲載があるため、公約を提出する必要があります。

立候補者それぞれの特徴が公約の内容で現れもしますが、見せ方も重要です。

チラシ

配布用のチラシを作成する。駅前挨拶や街頭演説など、このチラシがメイン媒体となる。

ハガキ

既存で持っている名簿(リスト)宛に送る。

また、他の方に推薦などで使っていただくときに使用する。

ホームページ

http://takeshitashizuo.jp

市役所にURLを提示しないといけないため、ホームページは必要となる。

今回は、YouTubeでの拡散も戦略として取り入れたため、動画コンテンツをホームページに掲載しました。

事務所看板

後援会事務所や街中に設置する看板。今回は事務所前と、街頭3箇所のみという圧倒的な数の少なさで勝負。

拡声器

街頭演説などで使用。

1700円前後の拡声器を1台だけで、今回は選挙活動をしています。

たすき

これも用意が必要。本人と分かれば問題ないかもしれないが、必要な選挙道具の1つとして役所からも提示されていた。

後援者用ジャンパー

選挙活動のジャンパーの色などは決まっていないが、必ず選挙活動をしているとわかるように腕章などが配られる。戦況活動中は身につけておかないといけない(腕章は役所から配布される)。

後援会事務所

今回選挙活動に使ったもの

通常の選挙活動費の3分の1以下で当選した必要最低限のもの

使わなかったもの

党推薦

以前は自民党推薦をいただいていたが、今回は無所属で一人で立ち上がった。いろいろな政治的な圧力、しがらみとは一線を引き、「想いを伝える」ことを第一に考え、立ち上がった。

選挙カー

後援会

人数を集める後援会は今回収集せず、有志だけで集まった。

また、100人くらい人を集めて後援会の話をするようなこともしなかった。

最初は3名から始まったのだが、告示してから1名、2名・・・と徐々に増えていき、

純粋に「応援したい!」という方が集まるのは、やはり立候補者のアツい想いで突き動かされるなと感じた。

写真は、応援に駆けつけていただいた前全国市長会会長。本当に心強い応援をいただきました。

当選してから

開票は20時からだったが、早めに開票が始まり、20時半には投票結果がわかり、今回5位当選!

おめでとうございます!
万歳!
お茶で乾杯!

地域の支援者の方々が、次々と「おめでとう」をいうために事務所にお越しいただきました。

また、その地区の衆議院議員さん(応援してくれていた方)からお祝いもいただき、ご本人もお祝いに駆けつけていただきました。

選挙は一人ではない、周りの支援者がいるからこそ当選できる。

そして、それを突き動かすのは、自利ではない。そこに想いがあるからこそ、人は付いてくるんだと背中で見せていただいた。

今回勝てた理由

知名度

今回立候補した方は、元市長でもあったので知名度はあった。ただ知名度があるからと言って当選するわけではない。

市長時代に築き上げてきたものが評価され、かつ市役所の職員さんからも熱い支持を得ていた。

この選挙活動中だけではなく、常日頃からの在り方がすべてを物語る。

地道な活動

駅前演説、街頭演説は意味がない、という人もいる。しかしそんなわけはない。

情報を伝えるだけなら他の人でもできるけれど、本人が伝えるからこそ伝わるものがあります。

選挙活動中、市民の方から「あの候補者は自分でしゃべっていない」という話を聞いて、

本人が足を使って活動している姿こそが、市民の心を動かす。

無駄なこと、価値がないものなんて一つもない。

選挙活動している本人が

「どうして立候補しているのか」

この一つの想いに尽きる。

ネットでの活動

今回はネット活動として、Facebookやインスタはほぼ活用しなかった。

今回活用したのは、ホームページ以外だと、YouTubeとツイッターの2本がメイン。

YouTube
twitter

ほぼ毎日、5〜10本ほど活動報告も兼ねてアップしていった。

また、活動だけでなく、公約の内容や、どうして立候補したのかを正しく伝えるために、動画を通して発信した。

原稿を確認しているところ
カメラスタンバイ。撮影直前の風景。
撮影の一部
YouTubeにアップした動画

今回、YouTube動画39本、ツイッター57ツイート。

もちろん、もっと戦略的にしていくと数もあげることができたが、100投稿もいかないレベルでも十分効果があった。

実際に、「古賀市議選」とGoogle検索したら、トップページにYouTube動画が表示されている。

これはYouTubeのすごいところ。

どれだけ頑張っても検索上位は難しいが、この1ページ目、しかも検索トップに表示ができたら、

告示日、投票日にアクセスが集まるときに、ネットでの露出を独占できる。

(事実、動画を見て感動した、という声もいただいていた)

まとめ

当選直後、みなさん電話で報告しているときの光景です
これから選挙活動がはじまるという時。チラシもできたばかりです。
ポスター貼りも自ら行いました。多くの方のご協力もいただきました。ありがとうございます!
生まれ育った街でマイク1つで声かけ
当選が決まってお祝いをいただきました
みんなで勝ち取った当選です!

この選挙活動を通じて、伝えたい想いがある人、成し遂げたい想いを持っている人、本気で人・地域の役に立ちたいと思っている人は、絶対に表舞台に立って欲しいと思っています。

市議選、県議選、市長選などいろいろとありますが、選挙は当選して終わりではなく、ここからが始まりです。

任期である4年間。何を街のためにできるのか。

それを本当の意味で今の課題を実感し、縮小するところは縮小する、伸ばすところは伸ばすといったことを取り組む必要があります。

票を獲得するというのは、一人ひとりの想い、期待を預かるということ。

そのためにも、想いが強い人を表にもっともっと出てほしい。

今回の選挙活動を通じて、市政の大切なこと、政治として大事なこと、人としての在り方を学ばせていただきました。

今回のネット選挙での詳しい戦略、特にYouTubeでの戦略については別記事にてアップいたします。

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    tahara
    1983年生、福岡県出身。20代前半は東京で一部上場会社の営業職として働き、DM制作やプロモーションを中心とした販促の企画制作に携わる。営業成績も全国トップ5となり、やりがいのある日々を過ごすが、大手ならではの企業体質に葛藤し、2018年4月に独立。 起業後はFacebook広告、YouTubeを活用したweb集客導線の設計やリードナーチャリングを組み合わせた手法は特にBtoB、BtoCにおいて非常に効果が高いと定評がある。 「価値ある想いを最高のカタチにして届ける」ことをモットーに、繁盛する個人事業から中堅企業まで、幅広く支援している。